神奈川県警は24日、ドライブをしながら行く先々で自動販売機荒らしなどを繰り返していた17歳の男女4人を窃盗容疑で逮捕した。温泉と盗みを目的としていたが、旅館などから宿泊を拒否されて温泉には入れず、盗みばかりを繰り返していたという。
神奈川県警・生活安全特捜隊、同・少年課によると、窃盗容疑で逮捕されたのは千葉県内を拠点とする暴走族のメンバーで、いずれも17歳の少年3人と少女1人の合わせて4人。
この4人は今年3月中旬、「箱根や伊豆まで行って温泉に入ろう」と計画。その費用は行く先々の自動販売機を破壊し、現金を盗み出すことで捻出しようとした。
4人は3月27日未明に千葉県内でナンバープレートを盗み、それを自分たちのクルマに装着してから出発。海沿いを走りながら、その途中で見つけた自動販売機を破壊。現金約16万円を奪っていた。
宿泊代に見合う現金を入手したため、4人は箱根町内の温泉旅館などに向かったが、週末ということもあって予約が埋まっていたため、宿泊を拒否された。このため4人はホテル駐車場で別のナンバープレートを盗み、それに付け替えてから再び千葉県内を目指した。
4人は鎌倉市内で発見した17台目の自動販売機を破壊しているところを、パトロール中の警察官に発見されて逃走。逗子市内でクルマを捨て、徒歩で逃げていた。車内から見つかった風呂道具などに付いた指紋から、4人の関与が明らかになった。
逮捕された4人は取り調べには素直に応じており、犯行への関与も大筋で認めているという。