埼玉県警は22日、今年1月から4月末までの間、埼玉県内で発生したバイクの盗難被害状況を発表した。1日あたりで平均27台のバイクが盗まれているという。盗んだバイクはひったくりなどの犯罪や、暴走行為に使われるものと推測されている。
これは埼玉県警・犯罪情報官が明らかにしたもの。埼玉県内では今年1月1日から4月30日までの間に、3245台のバイクが盗まれている。
車種別で最も盗難台数が多かったのは、ホンダ『ディオ』で556台、全体の約2割を占める。「台数は盗みやすさを表すものではない」という注釈はあるが、ディオの数は突出しているのが気になる。
以下はホンダ『カブ』の213台、ヤマハ『ジョグ』の188台、ヤマハ『メイト』の109台、ホンダ『モンキー』の63台と続いており、原付のスクータータイプが盗難されたバイクのうち、全体の8割を占める。
大半はキーが無い状態で盗まれているが、短時間の買い物などキーを付けっ放しの状態で盗まれる被害もまだまだ多く、防犯意識の薄さが目立つ。
盗難されたバイクはひったくりや路上強盗などの二次犯罪に転用される割合が多く、暴走族グループの手に渡り、暴走行為に使われることもある。
バイク盗難に関与するのは少年が多く、摘発者の9割強に達している。
県警では「警察がパトロールを強化するだけでは限度がある。バイクに備え付けのキーだけではなく、U字型ロックなどを併用して盗難防止に努めてほしい」とコメントしている。