19日午後、徳島県半田町内で、乗用車がカーブを逸脱し、道路脇に建つ観音堂に激突する事故が起きた。この事故でクルマに乗っていた4人と、観音堂の解体工事を行っていた3人の合わせて7人が重軽傷を負った。
徳島県警・貞光署によると、事故が起きたのは19日の午後2時30分ごろ。半田町下喜来付近の町道を走行していた71歳男性の運転する乗用車が緩やかな右カーブを逸脱し、そのまま道路沿いの観音堂に突っ込んだ。
観音堂は老朽化のため、この日から解体が始まっており、作業員3人が周囲で作業をしていたが、クルマはこれを直撃。観音堂の建物は柱を折るなどしたため、そのまま倒壊した。
この事故でクルマの後部座席に乗っていた73歳の女性が頭を強打する重傷を負ったほか、他の2人も骨折で重傷。解体作業を行っていた作業員も1人が足首を折る重傷を負い、他の2人も軽傷を負った。クルマを運転していた男性も軽い怪我をしている。
現場は急な坂道を下りた場所に位置している。現場にブレーキ痕が見当たらないことや、事故の状況から警察では運転していた男性がアクセルとブレーキを踏み間違え、そのまま観音堂に突進した可能性が高いという。