17日午前、北海道富良野市内の駐車場で、エンジンを点検していた観光バスから高温のラジエーター液が噴出し、3人の観光客がこれを浴びる事故が起きた。このうち15歳の女子中学生が肩や足首などに重傷を負った。
北海道警・富良野署によると、事故が起きたのは17日の午前11時55分ごろ。中富良野町中富良野付近にある観光施設に併設された大型バス用の駐車場で、エンジン不調を起こした大型バスのラジエーターを49歳の運転手が点検していたところ、誤ってエンジン稼動中にラジエータータンクのキャップを開けてしまった。
これによって高温のラジエター液が噴出し、周囲に飛散。近くを歩いていた修学旅行生など3人の観光客を直撃した。神奈川県に住む15歳の女子中学生がラジエーター液を頭から浴び、全治1カ月程度の重傷。他の2人にはケガは無かった。
警察では業務上過失傷害の疑いで運転手から事情を聞いているが、警察の調べに対しては「水温が上昇しており、ラジエーターに異常があると思い、点検しようとした。エンジンは稼動させたままだった」と供述しているという。
警察では「エンジンがオーバーヒート気味であれば、ラジエーター自体の温度も上がっているという認識があってしかるべき」として、この運転手からさらに事情を聞くとともに、運転手が勤務するバス会社からも事情を聞く方針だ。