容疑のクルマは数百台…青森県警が車当たり

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青森県警は1日、青森市内で5月14日未明に発生した死亡ひき逃げ事故について、逃走中の容疑車両が装着していたタイヤを生産したメーカーの特定が出来たことを明らかにした。

被害者の着衣に残されていた接地面のパターンから判読したという。

青森県警・青森署の調べによると、問題の事件は5月14日未明に発生している。同日の午前1時26分ごろ、青森市浪打1丁目付近の市道で、タクシーから降車した直後の63歳男性が路上の段差に足を取られて転倒。起き上がろうとしていたところに通過した後続車がこの男性をはねた。

男性はすぐに病院へ搬送されたが、頭などを強打したことが原因で死亡している。

男性を現場付近まで乗せてきたタクシーの運転手が、高速度で進行して国道4号線方面に逃走する黒っぽい容疑車両を目撃しているが、その後の行方はわかっていなかった。

警察で被害者の着衣に残されていたタイヤ痕などを分析していたところ、接地面のパターンから容疑車両は国産メーカーのタイヤを装着していることが確定的になった。量販店で市販されているものではなく、新車購入時にメーカー装着されてくるもので、県内にはこのタイヤを装着したクルマが数百台存在するとみられている。

すでに実施されている車当たり捜査では、事故を起こしたとして修理工場に入庫した車両にこのタイヤと同種のものを装着したクルマが無いことを確認している。警察では被害者と衝突した際のダメージが少なく、修理に出すことなく今も走り続けている可能性が高いとして、今度は県内に存在する全車を対象に車当たりを実施するとしている。

《石田真一》

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