5月31日午後、長野県下條村で、乗用車が対向車線に逸脱、トラック(ごみ収集車)と正面衝突した。この事故で乗用車に乗っていた3人が死亡、トラックを運転していた男性が軽傷を負った。
長野県警・阿南署によると、事故が起きたのは5月31日の午後2時50分ごろ。下條村陽皐(ひさわ)付近の国道151号線で、下り坂を走行していた乗用車が対向車線側に突然逸脱した。
乗用車は対向車線を走っていた乗用車と接触した直後、その後続を走っていた普通トラックと正面衝突した。乗用車は衝突によって大破し、運転していた74歳の男性と、同乗していた71歳と77歳の女性の合わせて3人が全身を強く打ち、間もなく死亡した。
最初に接触された乗用車を運転していた60歳の男性は無事だったが、正面衝突の被害を受けたトラックを運転していた48歳の男性が足に軽傷を負っている。
現場は見通しの良い直線道路だが、当時は雨でかなり滑りやすい状態にあったという。警察では坂を下っていた乗用車がハイドロプレーンなどで制御不能の状態になり、対向車線に飛び込んだ可能性が高いとみて、さらに調べを進めている。
なお、この事故によって下條村で約3年6カ月間続いていた交通死亡事故ゼロの記録が途絶えてしまっている。