パトカーを振り切ろうとした少年に…危険運転致死適用

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パトカーの追跡を振り切ろうと速度超過で乗用車を走らせ、ハンドル操作を誤って街路樹に激突、同乗していた少年が死亡した事故で、北海道警は5月31日、乗用車を運転していた少年を危険運転致死容疑で逮捕した。

北海道警・小樽署によると、問題の事故は5月3日未明に発生している。同日の午前0時30分ごろ、小樽市奥沢5丁目付近の国道393号線をパトロールしていた同署のパトカーが赤信号を無視して走り去る乗用車を発見。すぐに停止を求めた。

乗用車はパトカーの指示を無視するようにスピードを上げて逃走を開始。パトカーは赤色灯とサイレンを使用して800mほど追跡したが、乗用車のスピードがあまりにも速くなったために危険を感じ、これを断念した。

その後も乗用車は100km/hを超えるスピードを維持したまま走り続けたが、小樽市天神2丁目の道道で運転を誤って道路左側の街路樹に激突。同乗していた18歳の少年が全身を強く打ち、間もなく死亡した。

警察では乗用車を運転していた18歳の少年を業務上過失致死容疑で取り調べていたが、事故当時には40km/h制限の道路を110km/hで走行していたと断定。少年が「コントロールできなかった」と供述していることもあり、危険運転罪の適用基準にある「進行を制御することが困難な高速度で四輪以上の自動車を走行させた場合」に該当すると判断し、業務上過失致死ではなく、危険運転致死容疑で逮捕することを決めた。

少年はパトカーを振り切って逃走しようとしていたことについては大筋で認めているという。

《石田真一》

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