トラック業界がまとめた5月の普通トラックの販売台数は、前年同月比8.4%減の5629台と、20カ月ぶりにマイナスとなった。排ガス規制強化による特需の効果が無くなり、反動が現れたかっこうだ。
大型トラックは同1.0%減の2774台で、微減だった。関東地方を中心に発生した規制強化による特需が、近畿圏などにも広がっているため、関東のマイナスを地方がカバーした。中型トラックは同14.6%減の2855台と大幅に落ち込んだ。
メーカー別では、大型トラック、バスのリコールなどの不正事件の影響で、三菱ふそうが同15.5%減の1511台と大幅に落ち込んだ。関東に強いいすゞも同17.4%減の1416台と不振だった。
日野は同3.3%増の1743台とプラスで、これは前年の水準が低かったことも影響した。日産ディーゼルは同0.3%増の959台だった。