26日午前、高知県窪川町付近の断崖にある町道から軽自動車が転落、大破しているのを海から漁船が発見した。通報を受けて県の防災ヘリコプターが救助に当たったが、運転していた男性はすでに死亡していた。
高知県警・窪川署によると、事故の一報が入ったのは26日の午前11時ごろだった。窪川町沖の太平洋で操業していた漁船が窪川町小鶴津付近の海岸で大破している軽トラックを発見。地元漁協を通じて警察に届け出た。
同署の地域課員が現場に近い窪川町小鶴津の町道を確認したところ、断崖の上を通る町道から100m下の岩場に落ちているクルマを確認。陸上だけでなく海上からも近づけないことから、県の防災ヘリに出動を要請した。
防災ヘリは上空から救助に当たったが、クルマを運転していた58歳の消防署員は全身を強く打っており、すでに死亡していることが確認された。
事故が発生した詳しい時間はわかっていないが、前日(25日)の午後1時ごろに死亡した男性と会った知人がおり、男性が事故現場から1kmほど離れた志和地区に行くと話していたことがわかった。
現場は幅員3.3mほどの町道で、ガードレールは設置されておらず、警察では男性が運転操作を誤るなどして転落した可能性が高いとみている。