23日未明、北海道札幌市内で、パトカーに追跡されていた少年2人が乗ったバイクがタクシーと出会い頭に衝突した。この事故でバイクに同乗していた少年が転倒の際に頭を強打し、意識不明の重体となっている。
北海道警・札幌東署によると、事故が起きたのは23日の午前1時5分ごろ。札幌市東区北26条東1丁目付近の市道交差点で、赤信号を無視して交差点に進入した2人乗りのバイクと、54歳の男性が運転するタクシーが出会い頭に衝突するという事故が起きた。
この事故でバイクの後部に同乗していた16歳の少年が転倒した際に路上に投げ出され、頭を強打。病院に収容されたが、意識不明の重体となっている。運転していた少年はバイクと同乗の少年を放置し、現場から走って逃走するのをタクシー運転手が目撃している。
この事故の5分ほど前、現場から約2km離れた場所で同署・地域課のパトカーが無灯火、そしてヘルメット非着用の状態で2人乗り走行しているバイクを発見。追跡を開始していた。バイクがスピードを上げて逃走を開始したため、パトカーは追跡を断念したが、事故はその直後に発生したようだ。
警察では現場から逃走した少年を特定し、同日午後までに業務上過失傷害と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕しているが、調べに対しては「自分は関係ない」と否認しているようだ。
この件に関して、北海道警では「バイクに乗った2少年はヘルメットを着用しておらず、事故を起こした場合には命に関わる事態になると判断し、すぐに追跡を中止している。追跡方法に問題は無かったと考えるが、1人が意識不明となる衝突事故の発生は誠に遺憾だ」とコメントしている。