阪神高速の偽造券…ちょっとやそっとでは見分けがつかない

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兵庫県警は13日、神戸市中央区内の金券ショップへ今月12日に持ち込まれた500枚の阪神高速道路回数券が精巧な偽造券であったことを明らかにした。阪神高速道路公団の鑑定によって発覚したものだが、印刷の精度が非常に高いのが特徴だという。

兵庫県警・生田署、阪神高速道路公団によると、偽造回数券が金券ショップに持ち込まれたのは今月11日。同日の午後1時30分ごろ、神戸市中央区北長狭通1丁目付近にある金券ショップに50歳ぐらいの男が現れ、「これを買い取ってほしい」と阪神東線回数通行券の100枚つづりを5冊(額面700円を合計で500枚)を持ち込んだ。

男は店員の求めに従って、関東地方の自治体が発行した国民健康保険証を身分証明書として提示。店頭の簡易チェックにおいては異常が見られなかったため、店員は27万5000円で買い取ったという。

しかし、男が帰った後に改めてチェックすると、他の回数券とは色合いが若干異なることに別の店員が気づいた。しかし、真贋の区別をつけかねたため、警察に「偽物かもしれない」と届け出た。警察でも真贋の区別は付かず、最終的には阪神道路公団にチェックが委ねられたが、検査の結果、偽物であることが判明した。

真券と比較した場合、偽造券では色が若干薄く、裏側の模様が微妙に異なるなどの特徴があった。ただし、これも精査してようやく判明するといったレベルで、製造に際しては非常に高精度な業務用の印刷機が使われた可能性が高いという。

警察では「他の店にも持ち込まれたり、トラック運転手などの間で取引されたりする可能性が高い」として注意を呼びかけている。なお、偽造券のナンバリングは「AP」から始まる6ケタの番号だが、これで見分けるのは難しいようだ。

《石田真一》

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