車載テレビを注視して死傷事故…猶予付判決

今年1月、車載モニターでテレビ番組を視聴しながらクルマを運転した結果、赤信号を見落として他車との衝突事故を起こして7人を死傷させ、業務上過失致死傷罪に問われた50歳の男に対する判決公判が7日、金沢地裁で開かれた。

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今年1月、車載モニターでテレビ番組を視聴しながらクルマを運転した結果、赤信号を見落として他車との衝突事故を起こして7人を死傷させ、業務上過失致死傷罪に問われた50歳の男に対する判決公判が7日、金沢地裁で開かれた。

裁判所は被告に対し、執行猶予付きの有罪判決を言い渡した。

問題の事故は今年1月1日に発生している。同日の午前9時ごろ、石川県金沢市問屋町2丁目付近の市道交差点で、赤信号を無視して進入した乗用車が左右から来たクルマと相次いで衝突した。

この事故で、右から走ってきた72歳男性の運転するクルマに同乗していた65歳の女性が後部座席から車外に放出され、頭などを強打して即死。この他、事故に関係するクルマ3台に乗っていた6人が重軽傷を負った。

警察では信号を無視したクルマを運転していた50歳の男を業務上過失致死傷の現行犯で逮捕した。この男は取り調べに対して「事故当時は車載モニターでテレビ番組を見ており、前方の信号が赤ということには全く気づいていなかった」と供述。内在的な要素による前方不注意が事故の原因と判断された。

7日に行われた判決公判で、金沢地裁の伊東一広裁判長は「信号に留意するという運転者の基本的な注意義務を怠った過失は大きい」と指摘。車載モニターを注視していたことが事故原因につながったと最終的に認定した。

その上で「被告は自己の行った行為については深く反省をしており、また被害者との間に示談も成立している」と評価。この部分で情状を酌量する余地があるとして、被告に対して禁固3年(執行猶予4年)の有罪判決を言い渡した。
《石田真一》

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