6日午後、宮城県石巻市内の県道で、カーブを曲がりきれなかった乗用車が約30m下の海に転落した。乗用車を運転していた61歳の男性は自力で崖を登って近くの民家に救助を求めたが、同乗していた56歳の女性は溺死している。
宮城県警・石巻署によると、事故が起きたのは6日の午後5時30分ごろとみられている。石巻市侍浜付近の県道で、61歳の男性の運転するクルマが運転を誤ってカーブを直進。ガードレールの隙間をすり抜けて約30m下の海に転落した。
運転していた男性は自力で車外に脱出。約4時間かけて崖を上り、近くの民家に助けを求めた。「同乗者が取り残されている」との通報を受け、警察や消防が救助に当たったが、同乗していたとされる女性は車外への脱出には成功したものの、海面で溺死しているのが発見されている。
警察の調べに対し、この男性は「スピードを出しすぎてカーブを曲がりきれず、ガードレールの切れ目から落ちた。転落時は2人とも意識があったが、同乗者がいつ車外に出たのかはわからない」と供述している。
警察では事故原因を調べるとともに、司法解剖を行い、女性がどの段階で死亡したのかを調べる方針だ。