大型観光バスが横転、100m滑走

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1日午前、北海道長万部町内の道央自動車道で、台湾からの観光客など27人が乗った観光バスが中央分離帯に接触した後、横転するという事故が起きた。

この事故によって運転席部分が大破し、61歳の男性運転手が死亡。乗客全員が重軽傷を負った。現場にブレーキ痕などが残されていないことから、警察では事故の原因を慎重に調べている。

北海道警・高速隊によると、事故が起きたのは1日の午前9時30分ごろだという。長万部町花岡付近の道央自動車道上り線で、留寿都村を出発して函館に向かっていた大型観光バスが中央分離帯の縁石に乗り上げ、そのまま車体右側を下にして横転した。

バスは右側面部を下にした状態で中央分離帯を約100mに渡って滑走。この間に運転席部分を大破させた。この事故でバスを運転していた61歳の男性運転手が搬送先の病院で事故から2時間30分後に死亡。乗客の台湾人観光客27人も骨折や打撲などで重軽傷を負った。

警察では事故の原因を調べているが、現場にはブレーキ痕が確認されておらず、どのような経緯でバスが中央分離帯に衝突したのかはわかっていないという。

運転手は昨年春から事故を起こしたバスを所有する観光会社で勤務しており、1日あたりの乗務時間は5時間30分程度だった。これは観光バスの運転手としては比較的短い部類に入るという。

事故当日も朝から運転していたが、「特に変わった様子もなく、事故直前まで異常は感じられなかった」と、同行の添乗員は証言しているようだ。

《石田真一》

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