高度な技術…盗難車を復活させた男を逮捕

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静岡県警は28日、インターネットオークションで落札した事故車両から採取した車台番号を盗難車のものと入れ替え、譲り受けたと称してナンバー登録を行っていたとして、30歳の男ら4人を電磁的公正証書原本不実記録・同供用と道路運送車両法違反の各容疑で逮捕した。

静岡県警・捜査四課、同・交通指導課によると、この4人はインターネットオークションで「部品取り車」として出品・販売されている事故車を格安な価格で入手し、それと同型のクルマを盗難してきて、事故車の車台番号と入れ替え、事故車から取ったナンバープレートを装着。

昨年12月22日と今年1月9日の2回に渡って、所有者名義の移転登録を静岡運輸支局に申請した疑いが持たれている。

事故車からの車台番号採取と、盗難車への入れ替え溶接については、容疑者宅の庭へクルマを持ち込んで行われたとみられるが、溶接や塗装の技術レベルは非常に高く、予備知識なしに一見しただけでは入れ替えが行われたとは全く気がつかない状態だった。

その加工があまりに優れていることもあり、警察では逮捕した4人がこれ以外にも車台番号の入れ替えを行っている可能性が高いとみてさらに調べを進めるとともに、こうして細工したクルマを転売することが暴力団の資金源になっていた可能性もあるとして、これについても調べる方針。

《石田真一》

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