三菱電機製のカーナビといえば、通常の2D画面での見易さを重視したシンプルでスッキリした描画の地図が特徴といえた。その反面で交差点の拡大図などではそのシンプルさが災いし、自車位置がわかりにくくなるという欠点も指摘されていた。
今回発表された『CU-H9000』では、この問題をリアルな描写の3Dマップを採用することでクリアしている。
東京、名古屋、大阪の大都市圏の主要幹線道路では、都市景観を取り込んだ交差点拡大図「ビジュアルシティーマップ」を用意。交差点周辺のビルなどを3Dポリゴンによって表現。目標物を発見しやすくしている。道路形状とルートのみが表示されるだけだった従来機と比べ、その見易さは格段に向上した。
都市高速の入口を詳細にイラスト化した「都市高速入口マップ」や、都市高速を走行している際に、運転席から実際に見える風景を映し出す「高速道路クルージングビュー」など、3D系の地図が大半を占める。
3Dで描画される地図が一気に増加したのは、カーナビ専用グラフィック統合型LSI「ナビコア」の採用によるところが大きい。プロセッサへの負担が大きいはずの3Dポリゴンも高速描写してしまう性能に、ナビコアの凄さを認識させられる。