21日未明、滋賀県甲賀町内のコンビニエンスストアに普通トラックが突っ込み、店頭に設置されていたATM(現金自動預払機)を強奪しようとする事件が起きた。店内に他の客などがいたため、犯人グループは犯行を断念して逃走している。
滋賀県警・水口署によると、事件が起きたのは21日の午前4時10分ごろだという。甲賀町大原市場付近にあるコンビニエンスストアの入口付近にバックする状態で普通トラックが突っ込んだ。
直後に目出し帽を着用し、バールのようなものを持った2人の男が店内に突入したものの、店内に他の客や店員がいることに気がつくと、そのままUターンするように店外へ飛び出した。2人は駐車場に止めてあった別の乗用車に飛び乗ると、トラックをその場に放置したまま逃走した。
店長からの通報を受けた警察では器物損壊と強盗未遂の容疑で捜査を開始。店に突っ込んだトラックは20日夜に同町内から盗まれたものと判明した。トラックは店内に設置されたATMの真横に突っ込んでおり、警察では犯人グループがATMを強奪しようとしていたのは間違いないとみている。
犯行が行われた時間帯は店員が入荷してきた商品のチェックを行い、バックヤードにいることが多い時間で、この日は客が来店したために偶然にも店頭で接客対応していたという。
こうした事情からも警察では犯人グループが店の事情に精通しているとみて、店から防犯ビデオの提出を受け、犯行前日までの同時間帯に店を利用した客に不審な行動を取る者がいなかったかどうかについても調べを進める方針だ。