20日朝、青森県板柳町内の駐車場に置かれていたトラックの運転席に生まれたばかりの乳児が放置されているのをトラックの所有者が発見、警察に届け出た。
警察では保護責任者遺棄事件と捜査を行い、同日午前までに乳児を出産直後に遺棄した18歳母親を探し出している。
青森県警・板柳署によると、事件が起きたのは20日の午前7時30分ごろ。板柳町太田西若宮付近に住む56歳の男性が自宅近くの駐車場に保管しているトラックに乗って出勤しようとしたところ、運転席付近から乳児の泣き声がすることに気が付いた。
運転席のドアを開けて車内を調べると、生後数時間以内とみられる男の赤ちゃんがタオルに包まれて助手席の床に放置されていることを発見。保護するとともに警察に届け出た。
警察は乳児を弘前市内の病院に入院させ、保護責任者遺棄事件として捜査を開始した。トラックの所有者は「19日の午後7時30分ごろに駐車場へトラックを置いた。普段からドアに施錠はしていない」と証言しており、遺棄は深夜から未明に掛けて行われたと判断した。
近所で聞き込みを行った結果、町内に住む18歳女性の存在が浮上。任意で事情を聞いたところ、出産直後に遺棄したことを認めた。女性も体調を崩しており、警察では回復を待って保護責任者遺棄容疑で検挙し、遺棄した詳しい事情を聞く方針だ。