19日未明、大阪府岸和田市内の市道で、盗難され路上に放置状態だったクルマを確認中の所有者と警察官の2人が、後続のトラックに相次いではねられて死亡するという事故が起きた。警察ではトラックを運転していた男を業務上過失傷害で現行犯逮捕している。
大阪府警・岸和田署によると、事故が起きたのは19日の午前5時25分ごろだという。岸和田市八幡町付近の路上に放置されていた盗難車両とみられるクルマを、所有者である44歳の女性と同署の警察官が確認していたところ、後続のトラックが路上にいた2人に向かって突っ込んだ。
この事故で女性が全身を強く打って収容先の病院で死亡。警察官もこれを避けようとした際に転倒し、顔を擦過する軽傷を負っている。
警察ではトラックを運転していた57歳の男を業務上過失傷害の現行犯で逮捕しているが、男は「ボーッとしていて、前方に人がいることに気が付かなかった」と供述しており、前方不注意が事故の原因とみられる。
クルマは死亡した女性が契約していた駐車場から盗難されており、同日未明に現場付近で発見されていた。女性は近くの交番で事情聴取を受けた後、現車確認中に事故に遭った。