酒気帯び、逆走してタクシーと激突

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19日未明、北海道函館市内の市道で、追跡してくるパトカーから逃れようと一方通行を逆走した乗用車がタクシーと出会い頭に衝突する事故が起きた。

この事故により、タクシーを運転していた49歳の男性が頭を強打して死亡した。警察では逆走車を運転していた22歳の男を業務上過失傷害の現行犯で逮捕している。

北海道警・函館中央署によると、19日の午前4時45分ごろ、函館市内をパトロールしていた同署・地域課のパトカーが信号無視を行って走る乗用車を発見。停止を呼びかけた。

しかし、乗用車はこれを無視するように猛スピードで逃走を開始。パトカーは追跡したが、乗用車が信号無視を繰り返すことや、あまりのスピードだったために「追いつけない」と判断。3分間ほど後に追跡を断念した。

乗用車は以後も猛スピードで走り続け、函館市柏木町付近の交差点から一方通行の市道を逆走する形で進入。順走してきたタクシーと出会い頭に激突した。

この事故によってタクシーは運転席部分が大破。運転していた49歳の男性が頭などを強く打ち、収容先の病院で死亡している。

警察では逃走したクルマを運転していた22歳の男を業務上過失傷害の現行犯で逮捕しているが、男は取り調べに対して飲酒運転の認める発言を行っており、警察では道路交通法違反(酒気帯び運転)容疑でも取り調べを進める方針。

追跡中の事故発生について、北海道警では「猛スピードで走行していたクルマが一方通行路を逆走することは想定してなかった。追跡に無理はなく、逃走する容疑者を刺激してはいない」とコメントしている。

《石田真一》

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