14日朝、岐阜県岐阜市で同方向に走っていた岐阜市営バスが運行する路線バスと、名古屋鉄道・岐阜市内線の路面電車が衝突するという事故が起きた。バスには当時約60人の乗客が乗っていたが、このうち55歳の女性1人が軽傷を負っている。
岐阜県警・岐阜中署によると、事故が起きたのは14日の午前7時30分ごろ。岐阜市神田町付近の国道157号線で、前方の道路左側で行われていた道路工事箇所を回避するため中央寄りに進路を変更した岐阜市営バスの路線バスに、後方から走ってきた名古屋鉄道・岐阜市内線の路面電車が衝突した。
この事故でバスに乗っていた55歳の女性が前の座席の背もたれに胸を打つ全治1週間程度の軽傷を負ったが、他の60人あまりの乗客にケガは無かった。また、路面電車は回送電車で、こちらもケガ人はいなかった。
現場は道路中央部分に路面電車用の軌道敷があるが、この部分もクルマが走行できる「併用軌道」と呼ばれる区間になっている。
バスは後方から路面電車が接近していることに気がつかず、そのまま漫然と軌道内にはみ出したとみられ、路面電車の運転手もバスが左から接近していることに気がつくのが遅れたとみられている。
警察では双方の運転手、運転士から事故当時の状況について、改めて事情を聞く方針だ。