ホンダの雨宮高一副社長は12日、2004年の米国新車市場について1700万台を若干割り込む水準を想定していると明らかにした。高水準だった昨年の1668万台を上回るとの見通しだ。
市場拡大の制約要因としては「ガソリン価格の上昇」を挙げ、今後も値上がりが続けば、SUVなど大排気量車への影響が懸念されるとの見通しを示した。
一方、ホンダは3月の米国販売が若干、前年実績を割り込んだが、雨宮副社長は「インセンティブ(販売奨励金)で販売が左右される状態」と述べ、GM(ゼネラルモーターズ)など米メーカーによる多額のインセンティブ攻勢の影響と説明した。
同時に『シビック』など販売が低調なモデルについては増額を図るなど、ホンダとしても柔軟に対応していく方針を示した。