10日午前、埼玉県蓮田市内の東北自動車道下り線・蓮田サービスエリア(SA)に停車中の大型観光バスから出火。約40分後にバスが全焼するという事故があった。このバスは1週間前に車検を行っており、警察では整備ミスの可能性を含め、調べを進めている。
埼玉県警・高速隊によると、事故が起きたのは10日の午前11時40分ごろ。蓮田市黒浜付近の東北自動車道下り線・蓮田SAに停車中の大型観光バスの左後輪付近から出火した。
火はエンジンルームにも延焼し、駆けつけた消防が消火作業に当たったが、およそ40分ほどで車内が全焼する被害を出した。バスには乗客乗員の合わせて27人が乗っていたが、出火直後に全員が車外に脱出。幸いにもケガ人はいなかった。
警察の調べに対して運転手は「走行中に焦げ臭いような匂いに乗客が気がついて、これを指摘された。SA内で点検を行おうと車外に出たところ、左後輪が燃えていた」などと話しているという。
事故を起こしたバスは1週間前に車検を行っており、それ以後で使用するのはこの日が初めてだった。
警察では車検の際に、後輪のブレーキ系統に整備作業のミスが生じていた可能性もあるとして、バスを所有する会社から事情を聞くとともに、整備を行った担当者からも話を聞くとしている。