車上荒らし1億5000万円…サーファーをターゲット

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千葉県警は9日、サーフィンなどに訪れ、海岸周辺の路上に駐車するクルマをターゲットに車上荒らしを繰り返していたとして、21歳の男を主犯格とする窃盗グループ3人を窃盗の疑いで8日までに追送検していたことを明らかにした。

この3人は別の車上荒らし容疑で逮捕された2グループ13人の橋渡し役を務めていたとみられ、警察ではさらに調べを進めている。

千葉県警・公共空間犯罪対策室によると、今回追送検された3人は、別々の窃盗グループの間を取り持つような存在で、3人がそれぞれのグループに合流する形で犯行を行っていたとみられている。

ターゲットとしていたのはサーファーが集る海岸近くの路上に止められたクルマで、自ら移動に使うクルマもこうしたクルマに紛れ込ませる形で駐車。サーファーが海に出かけたことを確認し、犯行を行っていた。

サーファーはクルマ=荷物を収容するロッカーと考えているためか、現金などの貴重品を車内に放置することが多く、カギについても車体に隠すなどしているケースが多かった。

グループはカギを破壊しやすい軽自動車を中心としてカーステレオやカーナビ、その他の現金・貴重品を持ち去っていたとみられている。

直接の犯行を行っていた2グループ13人はすでに窃盗容疑で逮捕・起訴されており、今回追送検された3人も当初はグループとして逮捕されていた。しかし、後の調べで両グループに乗り入れる形で犯行に加わっており、より悪質であるとみなされて追送検となった。

グループが関与した犯行は判明しているだけで約870件、被害総額も1億5000万円近くとなっている。

《石田真一》

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