デリバリー狩り…少年2人が配達員を襲撃

自動車 社会 社会

神奈川県警は1日、「デリバリー狩り」と称し、ピザや寿司の配達員を狙って現金を奪っていたとして、横浜市内に住む17歳の少年2人を恐喝容疑で3月31日までに逮捕していたことを明らかにした。

宅配途中で配達員が狙われ、現金を奪われるという事件は昨年秋ごろから横浜市内で相次いで発生しており、警察では逮捕した2人を厳しく追及。事件の全容解明を急ぐ方針だ。

神奈川県警・少年課によると、恐喝容疑で逮捕されたのは横浜市旭区内に住む、いずれも17歳の少年2人。

調べによるとこの少年2人は「ピザの配達員は釣り銭用も含め、かなりの現金を持ち歩いている」と友人から話を聞き、遊ぶカネ欲しさに犯行を実行。昨年10月ごろから横浜市旭区と保土ヶ谷区内で宅配ピザの配達員に言いがかりを付け、現金を脅し取るなどの犯行を行っていたとみられる。

両区内では「2人組の若い男に現金を奪われた」、あるいは「奪われそうになった」という届け出が十数件あり、少年らはこのすべてに関与したとみられている。

2人が今年初め、親しい友人に対して「デリバリー狩りはカネになる」と称し、仲間に入らないかと持ちかけたことから、この話が広く伝わり、やがて警察がこれをキャッチした。

警察では2人から事情を聞いていたが、合計11件の容疑に関わったことを大筋で認めたため、3月31日までに逮捕した。

少年らは自分たちの顔をわからなくするため、プロレスラー用の覆面を着用して犯行に及ぶことがあったが、少年が「覆面を被って襲った」と供述した事件について、被害者が「覆面を被った男に襲われた」と供述した事件との発生日が同一だったことも決め手となった。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース