3月31日午後、北海道函館市内の道道で、信号待ちで停車していた車列に後続のダンプトラックが突っ込み、合計6台が関係する多重衝突事故に発展した。
この事故で75歳のアメリカ人女性が右手首の骨にひびが入るなど、合わせて11人が重軽傷を負った。警察ではダンプトラックを運転していた61歳の男を業務上過失傷害の現行犯で逮捕している。
北海道警・函館中央署の調べによると、事故が起きたのは3月31日の午後4時5分ごろ。函館市戸倉町付近の道道で、赤信号のために停車していたクルマの列に、これを見落とした後続のダンプトラックが減速しないまま突っ込んだ。
ダンプは最後部にいたタクシーに衝突。このタクシーが前方に押し出される形となり、前方でさらに4台が玉突き衝突を繰り返し、結果として6台が関係する多重衝突事故に発展した。
この事故でタクシーに乗車していた76歳のアメリカ人女性が、運転席のシートバックに手を付いていた際に後方からの衝撃を受け、右手首にひびが入る全治2カ月あまりの重傷を負い、他のクルマの運転者など10人も軽傷を負った。
警察ではダンプトラックを運転していた61歳の男を業務上過失傷害の現行犯で逮捕している。警察の取り調べに対し、この男は「考え事をしていた」などと供述しており、事故は前方不注意が原因で起きたものとみられている。