わずか30秒…1000万円入りバッグ盗まれる

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3月31日の午後12時すぎ、埼玉県草加市内で前方に倒れていた自転車を起こし、クルマの進路を開けようとした70歳の女性が、道路脇へ潜んでいた男に車内に置いてあった現金1000万円あまりが入ったバッグを奪われるという事件が起きた。

男はバッグを奪った後、仲間が運転するバイクに飛び乗って逃走している。警察では計画的な現金強奪事件だった可能性も高いとみて、調べを進めている。

埼玉県警・草加署によると、事件は3月31日の午後12時すぎに発生している。草加市新里町付近の市道で、50歳の女性が乗用車で走行していたところ、前方の路上に自転車が倒れ、走行できなくなっていることに気づいた。

この際、助手席に座っていた70歳の女性が「私がどけてくる」とクルマを降り、自転車の撤去を始めた。この間、助手席側のドアは開けられたままの状態となっていた。

そこに近くの電柱に隠れていた男が接近。助手席に置いてあった現金1000万円あまりが入ったバッグを奪うと、前方に止まっていた別の男が運転するバイクに飛び乗り、そのまま逃走した。女性がクルマを降り、バッグを奪われるまでの時間は、わずか30秒あまりだった。

現金入りのバッグを奪われた女性は草加市内で会社を経営しており、この日が従業員の給料日だった。警察の調べでは、この女性は給料日になると銀行に立ち寄って現金を下ろしてから会社に向かうため、ほぼ同じコースを使っていたという。

警察では犯人の男たちがこうした事情を熟知した上、足止めを目的として進路に自転車を放置した可能性が強いとみて、窃盗事件として調べを進めている。

女性2人の話によると、犯人の男2人はともに黒系の服を着用しており、同色のヘルメットを被っていたという。

《石田真一》

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