28日午前、三重県伊勢市内の国道23号線で、56歳の男性が運転するワゴン車が対向車線側を約100mに渡って逆走し、クルマ5台が関係する多重衝突事故に発展した。
この事故で逆走車と最初に正面衝突をした乗用車を運転していた37歳の男性が即死。逆走車の運転者を含めた7人が重軽傷を負っている。
三重県警・伊勢署の調べによると、事故が起きたのは28日の午前10時すぎ。伊勢市村松町付近の国道23号線で、56歳の男性が運転するワゴン車が近くの交差点を通過した際、誤って対向車線側(上り線側)に進入した。
ワゴン車は逆走していることにはまったく気がついておらず、そのまま60km/h程度まで加速して約100mを走行。対向してきた乗用車を避ける間もなく正面衝突した。
順走していた後続のクルマもブレーキが間に合わず3台が追突、車両5台が関係する多重衝突事故となった。
この事故で正面衝突された側の乗用車を運転していた37歳の男性が頭を強く打ち、脳挫傷が原因で即死。逆走していたワゴン車を運転していた男や、追突した後続車の乗員など7人が重軽傷を負っている。
警察では負傷した逆走車の運転者の回復を待ち、業務上過失致死傷容疑で逮捕する方針だが、負傷がひどいこともあり、現在は事情聴取には至っていない。