隠したつもりが…当て逃げ男を逮捕

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北海道警は20日、他車に追突する事故を起こしながら、飲酒と無免許運転の発覚を恐れて逃走したとして26歳の男を業務上過失致死と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕した。

被害に遭ったクルマは後部が大破しており、警察では衝突時の速度がかなり速かった可能性もあるとして、調べを進めている。

北海道警・函館中央署の調べによると、事故が起きたのは20日の午前3時45分ごろだという。函館市美原1丁目付近の道道で、54歳の男性が運転する軽自動車の後部に、後続の別のクルマが激突した。

この事故で軽自動車は左後部付近を中心に大破したが、追突してきたクルマは現場からそのまま逃走した。運転していた男性は近隣住民の通報によって駆けつけた救急隊員によって搬送されたが、頭などを強打したことが原因となり、収容先の病院で死亡している。

警察ではひき逃げ事件として捜査を開始したが、事故が交通量の少ない時間帯に発生したこともあって難航するように思われた。

ところが同日の午後になり、函館市亀田中野町付近に住む住民から「前部が破壊したクルマが朝から山中に放置されている」との通報が警察に寄せられた。

放置されたクルマの色が追突事故を起こしたクルマと似ていたため、現場に残されていた破片との照合を行ったところ、これが容疑車両であることが判明した。

警察ではこのクルマを所有する26歳の男が事故に関わった可能性が高いとみて、任意で事情を聞いていたが、男が「無免許と飲酒運転の発覚を恐れて逃げた」と供述したため、同日深夜に逮捕している。

警察では車両の検分を行い、事故当時の衝突速度の分析を進めるほか、事故後すぐに病院に収容されていれば被害者が一命を取り留めていた可能性も高いことから、今後は救護義務違反についても調べを進める方針だ。

《石田真一》

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