GMでは、2005年モデルイヤーから、普通免許で運転できる最大級のバンである15人乗りに、スタビリティ・コントロールを標準装備する、と発表した。フォードもこの動きに続くもの、と思われる。15人乗りバンは、NHTSAの調査でも、普通のSUVなどと比較して横転の危険性が高いことが指摘されて来た。15人乗りバンは、普通免許で運転できることから、空港の送迎などにも一般的に使われているが、実際に横転事故が多く、問題となっていた。GMではこうした指摘にこたえる形で、GMC『サバンナ』、シボレー『エクスプレス3500』(それぞれ12人乗り)にも同様のスタビリティ・コントロールを装着する、という。スタビリティ・コントロールは、NHTSAの報告によると横転事故の危険性をかなり緩和する、とされており、SUVへの標準装着の義務付けも現在検討されている。GMのスタビリティ・コントロールは、「スタビリトラック」と呼ばれる独自開発のもので、すでに200万台を超えるGM製の自動車に装着されている。
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