携帯電話の充電はタクシーで---高松で約880台にサービス導入

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高松タクシー協会は15日、今月20日から協会に加盟する44社のタクシー車内において、携帯電話機への充電サービスを開始することを明らかにした。タクシーに各社対応の充電器を常備し、乗車中は自由に使ってもらおうというもの。こうした取り組みをタクシー協会として全体で行うのは全国でも初めてという。

これは高松タクシー協会に加盟する44のタクシー会社が今月20日から順次実施を始める乗客サービス。最終的には44社の保有する約880台のタクシーすべてで提供されるようになるという。

タクシーには携帯電話の充電ケーブルを用意しており、運転手に使用を申し出ることで乗車中はこれを乗客が使えるようにする。ケーブルはPDC(NTTドコモ、ボーダフォン)用、au用が搭載される。NTTドコモのFOMA用ケーブルについては現時点で搭載を見送っており、統一仕様のコネクタがなく、車内充電ができないPHSも同様の扱いとなっている。

タクシー車内でこうしたサービスを行う背景には、いったん外出すると携帯電話の充電を行える場所が意外に少ないということからだった。運転手の中には連絡用に自らが所持する携帯電話の充電をシガーライターソケットに接続するケーブルで行う者がおり、これを見た乗客が「ちょっと貸してほしい」と要望したいたことが発端となった。

その情報が加盟会社から寄せられ、協会では新サービスのひとつとして検討してきたが、「タクシーに乗れば確実に充電できるということが浸透すれば、充電目的でタクシーを利用するという、新たな需要を開拓できる可能性もある」として、タクシー会社もこれを前向きに検討。最終的には「利用機会が増えれば、ケーブル分の投資も回収できる」として、加盟全社での導入が決まった。

最近はいわゆる盗電行為に対し、警察の取り締まりも厳しくなっており、これを歓迎する人も一定数が存在することも間違いない。

《石田真一》

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