交通違反キップを隠した巡査を送検

埼玉県警は10日、同じ交番で勤務する警察官を困らせる目的で未使用の交通違反切符を盗み出し、焼却していたとして狭山署・地域課に所属する21歳の巡査を器物損壊容疑で書類送検した。

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埼玉県警は10日、同じ交番で勤務する警察官を困らせる目的で未使用の交通違反切符を盗み出し、焼却していたとして狭山署・地域課に所属する21歳の巡査を器物損壊容疑で書類送検した。

埼玉県警・監察官室によると、身内の警察官による盗難・器物損壊事件が発生したのは今年1月24日だという。

狭山署・狭山台交番に勤務する21歳の巡査が、同じ交番で勤務する51歳の巡査長が使っているバッグの中から未使用状態の交通違反切符(赤キップ)と交通反則金納付書(青キップ)、あわせて8組を抜き取り、自分のロッカー内に隠した疑いが持たれている。

巡査長は1月30日になって、自分のバッグから交通違反切符と交通反則金納付書が無くなっていることに気がついた。この際、巡査長は巡査にこれらを借りて違反処理を行ったが、上司に対しては「紛失の心当たりがない」と報告した。

紛失の事実が報告されたことで、2人が所属する狭山署の地域課は大騒ぎとなった。あまりの騒動に驚いた巡査は交番内の台所でこっそりと焼却。隠滅を図ったのだが、これが後に発覚した。

巡査は監察官室の取り調べに対し、「巡査長と人間的に合わず、意思の疎通が困難で苦痛を感じていた。日頃からの不満がたまり、巡査長を困らせてやろうと思った」と供述。隠滅したことについては「騒ぎが大きくなりすぎて、単なる嫌がらせや冗談では済まされなくなり、慌ててしまった」と告白した。

警察ではこの巡査を器物損壊容疑で書類送検するとともに、10日付けで戒告処分を実施した。しかし、巡査は「もう警察にはいられない」として依願退職を申請。これが認められ、退職している。
《石田真一》

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