消防車を私的使用した副署長を減給

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高知市消防局は9日、定年退職者を対象とした送別会の打ち合わせを行うという私的目的のため、消防車を無断で使用して市内のホテルに向かった東消防署の副署長に対し、減給10分の1を2カ月という懲戒処分を実施したことを明らかにした。

同局によると、この副署長は2月25日の午後、署内で待機中だった消防車1台を私的利用のために無断で持ち出すばかりか、緊急出動時の内規に抵触しないよう、署内待機中だった消防士3人も引き連れ、高知市内のホテルに向かったとされる。

副署長は2月27日に予定されていた定年退職者の送別会に関する打ち合わせのためにホテルに向かったが、休暇届を出していないため勤務時間扱いのままだった。また、これに同席していた別の消防署の副署長2人も同様に休暇届を出しておらず、しかも3人とも制服(作業服)を着用した状態で打ち合わせに参加していた。

事態は市民からの通報で発覚し、消防局は3人に事情を聞いていたが、いずれも勤務時間内に職場を抜け出して私的な活動を行ったことや、消防車を持ち出したことも認めた。

このため、同局では処分を検討、消防車1台と消防士3人を私的に使用した東消防署の副署長については減給10分の1を2カ月、移動には自分の所有するバイクなどを使ったものの、制服でこの打ち合わせに参加していた南消防署と中消防署の副署長2人に対しては減給10分の1を1カ月とする懲戒処分を行った。

同局では「消防に対する市民の信頼を裏切ったことは深くお詫びしたい。今後はこうした不祥事が再発しないよう、指導を徹底させたい」としている。

《石田真一》

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