寝た子を起こさない…という配慮で自動車盗難・誘拐

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9日未明、福岡県福岡市内で6歳の女児が後部座席に乗せられたままのクルマが何者かによって盗まれるという事件が起きた。

捜索の結果、クルマは約2時間後に発見され、女児も無事に保護されている。警察ではクルマを盗んだ何者かが女児の存在に気づき、クルマを乗り捨てたものとみて、車内に残された指紋などを調べている。

福岡県警・(福岡)西署の調べによると、事件は9日の午前2時30分ごろに発生している。福岡市早良区原にある持ち帰り弁当店で買い物をしていた33歳の男性から「子供が乗ったままのクルマが盗まれた」という内容の通報が寄せられた。

男性は夜間保育園に預けていた6歳の長女を迎えにいった後、途中立ち寄った弁当店で買い物をしていた。長女は後部座席で寝ていたこともあり、クルマの中に置いたままにしていたが、買い物のためにクルマを離れたわずかの隙に盗まれた。

当時、女児が寝ていたこともあり、暖房を保持するためにクルマはキー付き、エンジン稼動状態のまま置かれていた。

警察では窃盗と未成年者略取事件として捜査を開始したが、盗難発覚から約2時間後の午前4時30分ごろ、パトロール中の同署・地域課の警察官が福岡市西区今宿東付近にあるパチンコ店前の路上で盗難手配の出ているクルマが放置されていることを発見した。

クルマはエンジンが停止した状態で放置されていたが、後部座席の女児はそのまま寝かされており、無事だった。しかし、助手席に置いてあった現金約28万円入りのバッグは無くなっていたという。

警察ではクルマを盗んだ何者かが女児の存在に気がつき、現場付近にクルマを放置して逃げたと推測している。クルマと女児は戻ったが、現金が盗まれていることから、警察では窃盗事件として引き続き捜査する方針だ。

《石田真一》

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