責任は最初に追突したドライバー---福岡トラック炎上事故

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福岡県警は9日、前日の8日未明に福岡県宗像市内の国道3号線で起きた多重衝突事故について、最初に追突事故を起こした28歳になるトラック運転手の男を業務上過失致死容疑で逮捕した。

事故の発端となっただけでなく、この男のトラックに搭載されていた危険物が事故を拡大する要因にもなったからだという。

福岡県警・宗像署の調べによると、事故が起きたのは8日の午前5時30分ごろ。宗像市徳重1丁目付近の国道3号線を福岡方面に西進していた大型トラックが、前を走る大型トラックに追突するという事故が最初に発生した。

この事故で、追突した側のトラックに積まれていた工業用有機溶剤入りのドラム缶数十本が路上に落下。一部が対向車線側に転がり、東進していた大型保冷車がこの缶に乗り上げて対向車線側に逸脱。西進していた別の大型トレーラーと正面衝突。さらに別のトレーラーがこれに追突し、結果として5台が関係する多重衝突事故に発展した。

また、事故直後には破損した缶から漏れた溶剤に引火し、炎上事故が発生している。正面衝突した双方のトラック運転手はこの火によって焼死するなど事故を拡大させる要因にもなった。

このために警察では「男の責任は重い」と判断。8日午後までに男を業務上過失致死容疑で逮捕した。

警察の調べに対し、この男は前方不注意の事実を認めているという。警察ではドラム缶の積載方法や落下防止措置について問題が生じていた可能性もあるとして、男の勤務先などについても調べを進める方針。

《石田真一》

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