イタリア、トリノのコーチビルダー、ストーラは、ジュネーブモーターショー(2日開幕)に高級サルーンの『S85』を参考出品する。ランチァ『テシス』のストレッチ・リムジンである。市販されてもおかしくない1台。
ストーラは大手メーカーの生産・技術開発パートナーに徹し、スタイリングやクリエイティブ・デザインは手がけない。したがって社内にデザイナーはいない。技術力をアピールするためにショーカーを発表するが、その際は外部のデザイナーに創作を依頼し、S85の場合はランチアのスタイルセンターが協力した。
車名の「S」はストーラの頭文字、「85」は創立85周年を意味する。その1919年、ランチアが『ラムダ』の製作をストーラに発注して以来の両者の関係だ。