12日未明、奈良県広陵町内の県道で、19歳の少年が運転する軽自動車が道路から逸脱して休耕中の水田に転落し、炎上するという事故が起きた。クルマは全焼し、運転を行っていた少年を含む2人が死亡、1人が重傷となっている。
奈良県警・高田署の調べによると、事故が起きたのは12日の午前3時10分ごろ。広陵町沢付近の県道で、19歳の少年が運転する軽自動車が緩やかな右カーブを直進するような状態で道路から逸脱。そのまま1.5m下にある休耕中の水田に転落した。
クルマは道路から逸脱する直前、街灯や看板などにも接触を繰り返しており、これによって生じた破損箇所から出火。事故が起きた時間が未明だったことあって発見が遅れ、消火作業が間に合わずにクルマは全焼した。
この事故で、クルマを運転していた19歳の少年が転落した際に車外放出され、全身を強く打って収容先の病院で3時間後に死亡。後部座席に乗っていた18歳の少年が逃げ遅れて焼死している。また、助手席に座っていた17歳の少年も顔などに重いやけどを負っているという。
現場にブレーキ痕が残されていないことから、警察ではスピードを出しすぎたためにカーブを曲がりきれず、道路から逸脱したものとみている。