当事者同士で供述が食い違い、身代わり出頭が発覚

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佐賀県警は26日、無免許運転中にひき逃げ事故を起こしたことを隠蔽するため、事故当時はクルマに同乗もしていなかった少年を身代わりとして警察に出頭させていたとして、元暴走族メンバーだった22歳の男を道路交通法違反(無免許運転、ひき逃げ)の容疑で逮捕した。

佐賀県警・鳥栖署の調べによると、問題の事故が起きたのは昨年12月30日の夜だという。同日の午後9時40分ごろ、北茂安町白壁付近の県道で、右折待ちのために停車していた50歳の女性が運転する軽自動車に後方から走ってきた乗用車が追突した。女性は首などに打撲を負ったが、追突してきたクルマに乗っていた若い男2人は現場に車両を放置したまま走って逃げた。

警察ではひき逃げ事件と断定。捜査を開始したが、同日深夜になって「自分が運転していた」として、放置されたクルマの名義人でもあった19歳の少年が鳥栖署に出頭した。同乗していたという18歳の少年も一緒に出頭してきたため、警察はこの2人が現場から逃走した人物であるとして取り調べを開始した。

ところが事情聴取の際、運転していたとされる少年の供述には、事故当時の状況と相違している点があることがわかった。また、同乗していたとされる少年の供述とも食い違う点があることかせ、警察ではこの点を厳しく追及したところ、「自分が所属している暴走族の幹部から身代わりを命じられた」と自供した。

後の調べによって、実際にクルマを運転していたのは共同危険行為などで免許を取り消し処分になっていた暴走族グループの元幹部で22歳の男と判明した。また、少年2人に身代わり出頭を命じた21歳の男が事故当時に同乗していたこともわかった。クルマの名義人となった少年は、22歳の男から依頼されて名義を貸していたこともわかり、事故を起こしたクルマを運転したことが無いことも明らかになった。

警察では26日までに運転していた22歳の男を道交法違反で。事故当時に同乗し、自分たちの身代わりになるように命じていた21歳の男を犯人隠避、同教唆の疑いで逮捕している。2人は共に容疑を否認しているという。
《石田真一》

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