【荒れる新成人】酒に酔った集団、救急車を破壊……宮城

自動車 社会 社会

11日午後3時ごろ、宮城県古川市の市民会館駐車場で、成人式への出席を終えた新成人が酔った勢いで高さ3mの玄関屋根付近から飛び降りて軽傷を負う事故が起きた。この際、負傷者を病院に搬送するために出動した救急車が、泥酔した新成人に襲撃され、車体を蹴られて損傷するなどの被害を出した。

宮城県警・古川署、古川消防署の調べによると、事件が起きたのは11日の午後3時30分ごろだという。古川市北町5丁目付近にある古川市民会館の駐車場で、成人式終了後の酒盛りで泥酔した新成人の男性が、酒に酔った勢いで高さ3mある市民会館の玄屋根付近から飛び降りたものの着地に失敗。顔面などを強打し、裂傷のケガを負った。

負傷者発生の通報を受け、古川消防署から救急車1台が出動。現場で救助活動を行った。この際、仲間とみられる数人の新成人が救急隊員に向かって「おい、早く助けてやれよ」と野次を飛ばすとともに、別の数人が救急車の車体に蹴りを入れるなどして車体を損傷。これを制止しようとした救急隊員を小突いたり、脅したりするトラブルが発生した。負傷者は病院へ搬送され、全治2週間程度の軽傷で済んだが、救急車の左後部は大きく陥没し、修理費として約15万円の被害を出したとみられる。

古川消防署では12日に被害届を警察へ提出。これを受けた古川署では、成人式の式典後に現場付近で酒盛りをしていた数人から事情を聞く方針だという。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース