14台多重衝突事故の男、5時間前にも5台を小破

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神奈川県警は7日、6日午後に車両14台が関係する多重衝突事故を起こし、15人を死傷させたトラックドライバーが、この事故の5時間前にも車両5台が関係する別の多重衝突事故を起こしていたことを明らかにした。

警察では両事故に関連している点がないかなど、さらに調べを進める方針だ。

車両14台が関係する多重衝突事故は6日の午後5時40分ごろに発生している。寒川町大曲付近の県道を走っていたトラックが前方を走るバイクへ追突。トラックは転倒したバイクを巻き込んだままさらに暴走を続け、路線バス1台を含む11台と次々に衝突。

弾き飛ばされたクルマがガソリンスタンドに突っ込み、給油中のクルマ2台を横転させており、結果として14台が事故に巻き込まれた。

トラックを運転していた61歳の男性には、意識障害を引き起こしやすい持病があることがわかり、事故との関連性があるとも考えられたが、後の調べでこの男性は5時間前にも別の多重衝突事故を秦野市内で起こしていたことが発覚した。

もう1件の事故は6日の午後0時30分ごろ、秦野市内の国道246号線で発生した。この事故の際にも男性は信号待ちをしていた車列に最後部から追突。クルマ5台が小破するなどの被害を出した。

この際には事故処理に当たった秦野署員に対し、男性は「ボーッとしていて前をよく見ていなかった」と供述。事故形態が典型的な前方不注意によるものだったため、署員も前方不注意による多重衝突として処理し、男性も事故処理が終わった後にそのままトラックで現場を後にしたという。

警察では二つの事故の関連性を調べるとともに、最初の事故を起こした段階で意識障害を引き起こし始めていた可能性もあるとして、男性の持病についても医療機関から事情を聞くなどして調べを進めていく方針だ。

《石田真一》

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