京都府警は7日、自分の乗っていたクルマのボディを叩いたことに逆上し、61歳の男性を暴行して死亡させた24歳の男を傷害致死容疑で逮捕した。男は男性に暴行を加えたことについて、全面的に認めているという。
京都府警・西陣署の調べによると、事件が起きたのは1日の午後4時ごろ。逮捕された24歳の男は北野天満宮へ初詣に行くため、上京区御前通今小路下ルの市道で駐車場の順番待ちをしていたところ、同じく初詣に向かうため現場を通りがかった61歳の男性が、男の乗っていた軽自動車のボディを軽く叩き、「歩くのにジャマだ」といったニュアンスの悪態をついた。
男は自分のクルマが叩かれたことに逆上し、クルマから飛び降りた上で後方からこの男性を走って追いかけ、服を強く引っ張った。男性はえり首を強く引っ張られたことでバランスを崩して転倒。その際に後頭部を強打した。
男は男性が倒れた後も引き起こし、数度に渡って殴ったとされているが、男性はそのまま意識を失い、意識が回復しないまま2日夜に脳挫傷などが原因で死亡した。
警察では当初、傷害容疑で男から事情を聞いていたが、被害者が死亡したことを受けて容疑を傷害致死に切り替えた。交通トラブルが殺人に発展するケースは関西地方で特に多いが、今年も正月早々から痛ましい事件が起きてしまった。