2日午後、山口県下関市内の市道で、乗用車同士の衝突事故が起きた。
このうち18歳の少年が運転するクルマが歩道に突っ込み、歩道を歩いていた幼稚園児ら4人を次々にはねた。この事故で歩道にいた4人が重軽傷を負い、乗用車の3人も軽傷を負っている。警察では18歳の少年を業務上過失傷害の現行犯で逮捕している。
山口県警・長府署の調べによると、事故が起きたのは2日の午後2時ごろ。下関市小月京泊付近の市道で、30歳の女性が運転するクルマが発進した直後、対向してきた18歳の男が運転するクルマと正面衝突した。
衝突自体は小規模なものだったが、男のクルマはそのまま道路左側の歩道に乗り上げ、前方を歩いていた45歳の女性ら4人を次々にはねた。45歳の女性が腕の骨を折る重傷を負い、この女性と一緒にいた幼稚園児2人と17歳の少女が軽傷を負っている。また、衝突されたクルマに乗っていた3人も病院に運ばれたが、いずれも軽傷だという。
現場は幼稚園前の道路で、30歳の女性は自分の子供をクルマに乗せ、発進した直後に突っ込まれたという。逮捕された少年は警察の調べに対し、「気がついたら衝突していた。気が動転して急ハンドルを切り、歩道に乗り上げてしまった」などと供述しているようだ。警察では少年の脇見運転が事故の原因ではないかとみている。