逃走失敗、強盗容疑者2人が死傷

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26日未明、兵庫県津名町内の国道28号線で、現金を奪う際に持ち主の男性を殴打した事後強盗容疑の容疑者が運転するクルマが対向車線側に逸脱し、トラックと正面衝突する事故を起こした。

この事故で容疑者のうち1人が死亡、もう1人が意識不明の重体となった。当時このクルマは徳島県警のパトカーから追跡を受けており、徳島県警と兵庫県警では事故発生の詳しい経緯を調べている。

徳島県警・徳島東署、兵庫県警・津名西署の調べによると、事故が起きたのは26日の午前0時50分ごろ。これより50分ほど前の同日午前0時ごろ、徳島県徳島市内のレストラン駐車場で車上荒らしを発見した31歳の男性が2人組の男に顔面などを殴打され、現金4万5000円を盗まれるという事件が起きた。

徳島県警では通報直後から緊急配備を行い、午前0時10分には容疑者が乗っているとされた乗用車を発見。機動捜査隊と徳島東署のパトカーが追跡に入っていた。

容疑者のクルマは神戸淡路鳴門自動車道に入り、淡路島を経由して本州方面に向かったため、パトカーもこれを追走。徳島県警は兵庫県警にも捜査協力を依頼し、追跡する機動捜査隊と高速隊のパトカーはそのまま兵庫県内に入った。

容疑者は高速道路を猛スピードで走り抜けたが、途中の津名一宮インターチェンジで一般国道に降り、そのまま80〜100km/hのスピードを維持したまま逃走した。

そして津名町佐野付近の国道28号線で速度超過のために緩やかな左カーブを曲がりきれずに対向車線側に逸脱。64歳の男性が運転するトラックと正面衝突した。

乗用車は衝突の衝撃で前部が原型を留めないほど大破。乗っていた2人のうち1人が全身を強打して即死。もう1人は意識不明の重体となった。2人は共に中国籍とみられているが、意識不明の男の身元はよくわかっていないという。

事故の直前、容疑者のクルマは数度の信号無視を繰り返しており、直接の追跡に当たった徳島県警では「決して無理な追跡をしていたわけではなく、正当な職務行為の一環だったと認識している」とコメントしている。

《石田真一》

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