いすゞ自動車の井田義則社長は20日の中間決算発表の席上、昨年10月に策定した「新3カ年計画」(02〜04年度)の収益目標などについて「最終年度目標の達成メドが立ってきた」と述べた。
財務面を含むリストラ効果に加え、トラックの排ガス対策特需で業績が急速に回復していることによる。
同社の新3カ年計画では最終年度(05年3月期)に600億円以上の連結営業利益確保や、実質有利子負債の4500億円への圧縮を盛り込んでいる。しかし、同日発表した04年3月期の予想では営業利益が700億円の見通しとなっており、1年前倒しでクリアすることになる。
また、有利子負債も9月末時点ですでに4554億円と、ほぼ圧縮を達成している。井田社長は、すでに次期中期計画の策定に入ったことを明らかにし、「アジアでの積極展開や開発力の強化などを盛り込みたい」と強調した。