18日早朝、岐阜県警・加茂署内の駐車場で、同署の地域課に所属する31歳の巡査長が急発進したクルマにはねられ、全治2週間の軽傷を負うという事件が起きた。クルマはそのまま現場から逃走している。
加茂署の調べによると、事件が起きたのは18日の午前6時15分ごろ。同署の地域課に所属する31歳の巡査長が署内の駐車場に向かい、同日未明に発生した器物損壊事件に関与したことで同署に連行され、任意聴取を受けていた男の友人が乗るクルマに近づいたところ、このクルマが巡査長に向けて急発進した。
巡査長はこれを避けようとしたが、退避が遅れて結果的にはこのクルマにはねられて全治2週間の軽傷を負った。クルマは巡査長をひいた後も止まらず、そのまま現場から逃走している。
クルマを運転していた男の友人は美濃加茂市内の居酒屋で酒に酔って暴れ、皿などを壊した器物損壊容疑で同署に連行され、任意での取り調べを受けていた。
しかし、この男が氏名も含めて黙秘を貫いていたため、「俺は関係ないからクルマの中で待つ」と頑なに任意聴取を拒んだ男からも話を聞こうと駐車場に向かったところ、男がクルマを発進させたという。
警察では負傷した巡査長からさらに詳しく事情を聞き、事故に至る以前にクルマを運転していた男とのトラブルが生じていなかったかなどについても調べを進める方針だ。
なお、警察ではクルマを運転していた男についても道路交通法違反(ひき逃げ)や傷害、公務執行妨害の容疑があるとしてその行方を追っている。