エンツォ・フェラーリでドライビングゲームができる! これがどれくらい凄いことかというと、かなり凄いことらしい。私はかつてのファミコンブーム終焉以来、ゲームから遠ざかっているので最近の事情にはまったく通じてはいないが、なにしろフェラーリ社は、自社のクルマをゲームにするとなると、目の玉が飛び出るようなロイヤリティを要求するとかしないとか。フェラーリを登場させる時点で、ほとんど採算度外視に近い状態になるとかならないとか。ともかく、フェラーリだけで計12車種も登場し、それでゲームができるというだけで、ありがたすぎて手を合わせたくなる。
実際プレイしてみた感想ですが、うーん、あまりゲームに詳しくないので比較対照に乏しいのですが、たぶんいいと思います(笑)。エンツォでやる前にまず、現在の自分の愛車である360モデナでやってみたら、ものすごくテールがシビアで、すぐにスピンしまくり! それに比べるとエンツォはかなり安定していた。これはボディ下面が生み出すダウンフォース量の違いを正確に反映しているのだろうか? 私は実車のエンツォでは、直線フル加速をトライしただけ(この世のモノとも思えぬほどの超絶加速ナリ)なので、コーナリング性能についてはほとんど全然知らないのですが、ちゃんと実車からデータを取ったのでしょう。
音に関しても、かなり頑張っている。が、大乗フェラーリ教祖の私が思うに、フェラーリの音は全車種の中でちょっと弱いかも。ほかのプロダクションモデルの方が、かなり忠実に実車に近いと思う。なぜなら、実車で聞くフェラーリの美声はほかのクルマと比較したらすごくケタ外れなのだ。なので、実車のフェラーリにまだ手が届かない諸氏にはこのゲームでサワリを体験いただきたい。だが、ポルシェあたりは相当マジなオーラを漂わせていた。
いずれにせよ、フェラーリを含む世界の名車がほとんどプレイできるというのは、マニアには嬉しいゲームであります。