7日未明、大阪市北区内の市道で男性が頭から血を流して倒れているのを通行人が発見し、警察に届け出た。男性はこの市道の7m上を通る国道の陸橋から転落したとみられ、病院で死亡が確認された。
陸橋上にはクルマが衝突した痕跡があり、男性は国道通行中にひき逃げに遭い、そのまま下に転落したようだ。
大阪府警・交通捜査課、同・大淀署の調べによると、事故が起きたのは7日の午前0時ごろとみられる。大阪市北区中津6丁目付近の市道で、男性頭から血を流した状態で倒れているのを帰宅途中の通行人が発見し、警察に通報した。男性はすぐに病院へ収容されたが、頭などを強打して死亡していることが確認された。
警察ではひき逃げ事件として捜査を開始した。しかし、現場の市道に事故の痕跡が残されていないことから、さらに周囲を捜索したところ、この市道のおよそ7m上を通る国道176号線の陸橋にクルマが高速度でスピンしたかのようなタイヤ痕があることがわかった。
そしてそれは陸橋に設置された歩道まで続いており、欄干にはにはクルマが接触したような傷も残されていた。
また、陸橋上には壊れた自転車も残されており、このことから被害者の男性は自転車でこの陸橋を走行中、高速度でコントロールを失ったクルマが衝突。その弾みで下の道路まで飛ばされ、転落したものとほぼ断定した。
警察では現場に残されていた塗料痕や部品などを回収し、容疑車両の車種特定を急ぐとともに、事故の目撃者がいなかったかどうかについても調べを進める方針だ。