6日午前、北海道函館市内のスーパーマーケット駐車場で、68歳の男が運転する乗用車が急発進した直後に暴走し、近くにいた買い物客ら4人を次々にはね、店の玄関に突っ込んだ。
この事故で60歳代とみられる女性が意識不明の重体、他の3人が軽傷を負った。警察では暴走したクルマを運転していた男を業務上過失傷害の現行犯で逮捕している。
北海道警・函館中央署の調べによると、事故が起きたのは6日の午前10時35分ごろだという。函館市乃木町付近にあるスーパーマーケットの駐車場から発進しようとしていた乗用車が突然急加速して、隣接する駐輪場に突っ込んだ。クルマはここで男女4人をはね、加速したまま弧を描くように曲がり、直後に店の玄関に突っ込んで停止した。
駐輪場ではねられた4人のうち、身元不明の60歳代女性が意識不明の重体。残る男女3人もクルマを避けようとした際に転倒し、足などに軽傷を負った。
警察では暴走したクルマを運転していた68歳の男を業務上過失傷害の現行犯で逮捕しているが、男は取り調べに対して「発進しようとアクセルを踏んだら急加速した。コントロールができなくなった」と供述しているという。
この日はスーパーマーケットの特売日にあたり、普段よりも多くの買い物客で賑わっていたことが事故の規模を拡大させてしまったようだ。
警察では車両を押収して検分を進めるとともに、事故がアクセルとブレーキの踏み間違いによって生じたものなのか、それとも機械的なトラブルなのかを調べる方針。