交通トラブルの末、灯油を浴びせかけて放火

自動車 社会 社会

3日午後、交通トラブルを巡る口論の末、29歳の男性が2〜3人の若者に連れ去られ、上半身に灯油のようなものを浴びせかけられ、放火されるという事件が起きた。男性は上半身に重度のやけどを負う重傷を負った。警察では殺人未遂事件として捜査している。

大阪府警・岸和田署の調べによると、事件が起きたのは3日の午後5時15分ごろだという。岸和田市内畑町に住む住民から「上半身にひどいやけどを負った人がクルマに乗って救助を求めてきた。痛い痛いと叫んでいる」との通報が警察に寄せられた。

通報を受けた岸和田署員が民家に急行し、負傷した男性を確認。男性はこの署員に対して「交通トラブルの末に拉致され、山中で灯油のようなものを撒かれ、火をつけられた」と供述したが、重度のやけどを負っており、長時間の事情聴取は困難と判断され、病院に収容された。

供述によると、この男性は同日の午前6時30分ごろ、和泉市内の路上で20歳代の男2〜3人が乗るクルマと接触しそうになり、その場で口論に発展した。

男性がクルマから降りると、若者の1人が袋のようなものを被せ、男性は視界が失われた状態で激しい殴打を受けて気絶。次に気がついたときには見知らぬ山中におり、灯油のようなものを全身に浴びせかけられた後、火を着けられたとしている。

男らは暴れる男性の様子を笑いながら眺めた後、自分たちのクルマに乗って姿を消した。男性も近くに止めてあった自分のクルマに乗って下山。目に付いた最初の民家で助けを求めたようだ。

警察では殺人未遂事件と断定。男性の供述を元に暴行された現場の特定を急ぐとともに、犯行に関与した男らを目撃した人がいないかについても調べを進める方針。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース