ドリフト走行は暴走行為---北海道警が共同危険行為を初適用

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北海道警は31日、釧路市の中心部で集団によるドリフト走行を行い、周辺の交通に危険を生じさせたとして26歳の男ら暴走に加わった5人を道路交通法違反(共同危険行為)容疑で逮捕した。ドリフト走行に共同危険行為を適用し、逮捕するのは全国でも初めての事例だとしている。

北海道警・釧路署の調べによると、今回逮捕された5人は今年8月3日の未明、釧路市中心部を乗用車3台、バイク2台で暴走。その際、釧路市末広町6丁目付近の交差点などでクルマの後部を滑らせるドリフト走行や、交差点中央部でのスピンを繰り返し、さらには信号無視を集団で行うなどして、周辺の交通を混乱させた疑いがもたれている。

当日はくしろ港祭りの期間中で、多くの若者がギャラリーとして見物しており、一部は警察の取締りを阻害する行動などをしていた。

警察では当日の検挙を実施せず、ビデオカメラでの撮影や、目視の確認で参加車両のナンバーを把握。今回は参加したメンバーの一部を逮捕することになった。

いわゆるドリフト走行に対し、道交法の共同危険行為を適用するのは全国で初めての事例となるが、同様の行為が多発しており、暴走する側に「ドリフトでは捕まらない」という意識が根強いため、今回は警察庁に適用を打診。同庁側でも検討を重ねた結果、暴走行為に該当するという認証を得られたため、同法を適用して逮捕している。

道警では逮捕した5人を追及し、暴走に参加した他のメンバーの割り出しを進めるとともに、今後は同容疑での検挙を目指す方針だ。

《石田真一》

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